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案の定、隣国は激怒した。
いや、当たり前だろう。
隣国の王子は、容姿端麗とは言えないが、国民からは愛されていた。
丁寧な物腰、知的な喋り方、国のために尽くす隣国の王子は、国民から愛されて当然だと言っても過言ではない。
王女とは、真逆であった。
容姿は美しかった王女だが、王子が持っている全てを持っていなかった。
その国民から愛されていた王子が、この国の王女に、信じられない程の侮辱を受けたのだ。
国民が黙ってる訳が、無い。
怒り狂った隣国。
しばらくは、この国の人間は近付けなかった程だった。
そしてその事件をきっかけに、隣国も、この国の国民も、王女へ嫌気が差し、日々不満を溜めるようになっていくのだった。
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