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『おい!聞こえるか!俺等は戦う意思はない!まずは話を聞いてくれ!』
静まりかえる公園に俺の声が木霊する。だが返事は返ってこない。一時は止まった左右の足が再び動きだす。
ダメ・・・だったか?そうだよな。これはサバイバルゲームだ。痛覚のリアルさに気付かない人達には今の発言は意味を持たない。そう・・・例えば何かの策かと思ったのだろう。
俺は足元に置いてあったハードケースを拾う。
その時・・・右にいた剣を持った一人が走ってきた!そして走ってきた勢いを乗せたままその手に握る剣を振り下ろす!
俺はハードケースでその一閃を払いのけハードケースから自らの武器を取りだしその男の持っている剣めがけて・・・
『人の話を聞けって!』
剣を弾かれ体制を崩していた男の剣向けて思いっきりフルスイングで武器を叩き込む。
一瞬の火花、そして金属音とと共にぶつかり合った相手の剣が宙を舞う。そしてその剣は放物線を描き大地に突き刺さった。
まだ、まだだ!油断はできねぇ・・・。
息を整える、気がつけば掌に汗が滲んで・・・いや、体中から汗が吹き出していた。
しかし男はニヤリと口元を引きつらせ・・・
『今だ!!』
と叫んぶ!その刹那背後から響く発砲音!それはすぐ近くの大地をえぐり取った。
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