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おそらく携帯でマップを見ていたのだろう、雄二と吉田がトイレから出てきた。
『大丈夫か響!』
足もガクガクだし・・・勘弁だって・・・
『大丈夫なわけあるか!死ぬかとおもったよ。』
『怪我は?』
俺の身形を気にしてくれた吉田、しきりに俺の様子を見ている。
『手が痺れてるくらい、無傷だよ。』
雄二が俺の脇に落ちている剣に気付く。
『これ・・・』
『あぁそうだよ、今回ばかりはお前のマニアックな発想のおかげで助かったよ・・・剣でもあぶなかったし銃でも危なかった。』
吉田がソレを見て首を傾げる。
『まぁサヤカちゃんにわかりやすく説明するとF○8のとかW○2の・・・』
『あー!なるほど!』
・・・と雄二と吉田が仲が良い理由がわかった気がした。類が友を呼んだ訳か・・・。
しかしだ、現状危険なのはかわりない。
『とりあえずここを離れよう。公園は危険だって事が嫌なくらいわかった。』
そう、ただ広い場所も銃だと狙われやすい。
『でも、どこに?』
と皆に問う吉田、確かに安全な場所なんて皆目見当もつかない。
『うちはどうだ?』
『家は・・・危なくないか?』
雄二の家か・・・でも家もな・・・
『確かに・・・。』
なんだかんだで状況は理解してるんだな雄二、とりあえずログアウトする方法を考えないと。あとはそれを探す場所だ。こっちは3人、だったら一人が休憩、一人はマップ監視、一人はログアウト方法を探すというローテーションが組める。そして俺の家と雄二の家を往復すれば2、3日は大丈夫なはずだ。
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