現実、そして始まり。

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 そこに映るは深い赤・・・  そこで揺らめくは炎・・・  この手を濡らすのは血・・・ 焦げた匂い 血の匂い 油の匂い 燃える音、我が身が震える音、誰かが呼ぶ声・・・ そして・・・。     笑 い ご え 『っあ!?』 悪夢により目が醒めた。 体は汗でびっしょりだ。 とりあえず風呂に入りたい。 リビングにでると二人ともテーブルで寝ていた。 しかたないってな、始まってから気を張りっぱなしだった。 ふと携帯を見るとメールが1通来ていた。読んでみると・・・ ○モバゲーNEWS!○ 先日参加した10000人のアバターですが、 開始初日で3000人脱落者が出ました。 システムで追えないため一時ゲームを中断し、休憩とします。なお開始についてはメールでお知らせします。 では健闘を祈ります。 参加した人は1万人、脱落者は3千人。つまり昨日1日で3千人死んだという事実に愕然とした、そして恐怖。 そしてログアウトをクリックしたが依然反応は無い。 やはり昨日アキラがいったように中断など不可能なのだろうか。 ふと一昨日のメールが目に入る、 ライトは無事なのか? 調子はどうだ? なんてメールを送信した。 第2章 完
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