奪われた日常・・・

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モバゲーNEWS xxx号 x月x日よりモバゲーによるモバゲータウンでの新作ゲームα版をリリースします。 参加者は下記のリンクより登録を行って下さい。 俺、三神 響は友達のモバゴールド稼ぎのために仕方なく登録したんだ。まぁちょくちょくページ開いては数少ないモバ友と何気無く取り止めの無い会話をする、なにぶんSNSなんて経験ないんでぎこちなくはあるが・・・ ある夜の事だった、モバゲーからNEWSが届いたんでなんとなく見ていたら・・・俺がモバゲーを始める切っ掛けを作った幼なじみの雄二から電話が来た。 『ひ~び~き~♪ニュース見たか?』 なんだよ、えらくご機嫌だな。 『今見てるよ、どうかしたか?』 『新作ゲームだってよ♪登録制なんて初めてだから珍しいなってよ。』 ふーん、そーなのか・・・といった感じに相槌を打っておく。 『楽しそうだったら一緒に登録しよーぜ!』 こいつ・・・明後日からの学校の事わかってんのか?ったく・・・ 『まーいけど。』 『ん?乗り気しない?』 俺の態度に何かを感じとったのかそんなこと聞いてくる。 『別に・・・ただ中間テスト前に随分と余裕だなって。』 『・・・さ、さぁ!内容見ーてみーよおっと!じゃな!』 焦る様に逃げる様に通話を切りやがる。逃げやがったな?ったく・・・ダブってもしらねーぜ。 ・・・なんて事考えつつニュースのリンクに目を通す。   ○モバゲーサバイバル○     リアルゲーム!  迫り来るアバターを倒せ! 駄目だこりゃ・・・完全に雄二が好きそうなゲームじゃねーか。アイツの事だ、明日朝イチで俺の所に来るだろう。 諦めるしかねーかな・・・ といった訳のわからん覚悟を決めつつ俺はベッドにもぐり眠りについたのだった。
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