奪われた日常・・・

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『昨日モバサバの事を誰に話したんだ?』 昨日か・・・たしかマイペでサヤカって子に雄二の事をネタに・・・     ・・・あ!   『そうか、サヤカって・・・』 『うん、私だよ。』 頷いた吉田、これで納得出来た、なら知っててもおかしくねーわな、ほんと世間は狭い。    『響ちゃんのニブチン!俺はすぐ気付いたぜ!』 うっせ、騒ぐなよ一々。埒があかないので話を先に進める。 『ちゃんはよせ、まぁそれで吉田もやるのな?』 『うん、シューティング系へたっぴだけど。』 へたっぴ・・・ね。 そこに雄二は昨夜念入りにマニュアルでも読んだのか・・・ 『なんでも5人までチームで行けるらしいんだ。』 という知識を知ったように言う。こうして始める前からチームが決まり俺達は登録を始めた。 しかし、不可解な事がある。 『ん?なんでゲームするのに正確な住所がいるんだ?』 同じ場所に気付いたのか・・・ 『ほんとだ、なんでだろ?』 吉田がそう言った。 『なんでも登録した後に専用コントローラーが届くらしいよ』 ふーん、と頷きつつ雄二の言葉に耳を傾ける。 『しっかしあれだな、専用コントローラーまで送ってくるのに無料とは・・・っと、んー武器を選択してください?無いものはその他を選び記入して下さい、かー!来たぜ来たぜ!!」 テンション上がりまくりの雄二。しかし武器ねぇ・・・やっぱり銃とかが妥当だろ。しかし奴は・・・ 『じゃあ俺は戟【ゲキ】で・・・』 『ってサバゲーだろ!なんで戟なんだよ!』 吉田が遅れて反応する。 『え?戟って何?』 あー、なんつーかなー・・・ 『槍にさ、斧みたいなのついててよ・・・』 『わかった!三國○双のりょ・・・』 閃いたように手を打って答えた吉田。 『それそれ!』 雄二が正解と言った。というか詳しいな吉田・・・ 『んーでサヤカちゃん何にしたの?』 よほど気になっていたのか目を輝かせて聞く雄二。 『私は弓だよ、シューティングは駄目だけど私元弓道部だし。』 『なるほどー!響は?』 ったく・・・急かすなよ。 『・・・考え中。』
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