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僕の担任はある程度歳のいった女の先生だった   が、普通とはあまりにも言えないものだった   先生自身の自己紹介でいきなり黒板に書かれた言葉   「愛」   「何なんだよこの先生は…」   そうもらした   この中学校では一年は必ず部活動に入る決まりになっている   その部活選びに僕はずいぶんと悩まされた   今でもそうだが、幼い頃顔面に強くボールをあてられた事のある僕は、球技に対して抵抗がある   それゆえ、体験入部も文化系を中心にまわっていた   まだ友達もいなかったため、恥じらいを感じながら…   そんな中決めかけていたのは演劇部だった   姉がもともとそこに所属していたこともあり、1番行きやすかった   が、これが全てのきっかけだったのかもしれない   まだ先の事だが、演劇部でであった一人の女の子に僕は恋をする
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