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「私もマー君見て来る😓」と茜が慌てて部屋を出た。
茜は、正樹の部屋の前に立つと、
『コンコン…』と遠慮気味に、正樹の部屋のドアを叩いて、
「マー君入っても良い[?]😞」と、茜がしおらしく聞く、
茜は、正樹に対しては以外と従順で、乙女だったりする、
「ねぇマー君、部屋に入っても良い[?]😞ちょっと話しをしようョ😞」
「・・・」
正樹からは返事がない…、
「開けるね…😞」
「・・・」
茜が、そっと正樹の部屋のドアを開くと、
正樹はドアに背中を向け、クションを枕にして本を読んでいた。
「マー君😞」
「・・・」
「マー君…怒ってる[?]😞」
「…別に😔」
「なんか怒ってる感じだョ😔」
「ただ静かに本が読みたいだけだよ😌」
「そう…、ねぇ横に行って良い[?]😌」
「うん…😔、少しだけ静かにしててね😔」
正直、正樹は少し拗ねていた。
15才の誕生日を、静かに向かえたかったのに…、
結果的に、いつもの賑やかな森壟家の風景になってしまったからだ。
茜は、正樹の後ろに静かに座ると、正樹の頬っぺたに、
『チュッ😍』と優しくキスをした。
茜は、正樹が道場に連れて来られて、メソメソと泣いていた時から、正樹に一目惚れだった。
その日、正樹は6才の誕生日を向かえるにあたり、祖父に連れられて道場に来ていた。
正樹は、道場に通う大勢の子供達に向かって、正座させられ、祖父が…、
「今日から、みんなと一緒に身体を鍛える事になった、森壟正樹じゃ、仲良くしてやってくれ😌」と、祖父が正樹の頭を押さえ、挨拶をさせた。
祖父は、身体の弱い正樹を不敏に思い、自分が指導する道場に通わせ、
少しでも強い子にしようと、道場に連れて来たのだった。
しかし、なかなか正樹は道場に馴染む事が出来ず、
泣きべそをかきながら、稽古に渋々参加していた。
茜は、祖父から言われていた事を思い出した。
「茜、正樹君は身体が弱く、余り運動をした事がないから、優しくするんだよ😌」と、いわれていたのだった。
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