始まりの夜…

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そのせいか?正樹は小さい頃は身体が弱く、病気がちで、 そんな正樹を心配した祖父は、自分が指導する古武術道場に、正樹を通わせたのだった。 道場での正樹は、無理矢理に入門させられた頃の事は別にして、今ではかなりの達人で、特に30㎝以上の長さの、棒状の物を持たせると…、 正樹が刀や、長さ83㎝の棒を持って道場の中央に立つと、その場の空気が変わる、大人でも正樹の間合いには、簡単に足を踏み込む事が出来ない、 まるで魔を絶つような剣気を、正樹は纏うのである、 普段の「春の木漏れ日」のような雰囲気の正樹とは、全くの別人に見えるのだ。 正樹が学生服に着替えると、楓がニコニコと微笑んで、裾の長さを確認した。 「マーちゃんも来週から高校生ね~っ😌、姉さんはうれしいわ😌❗」と、甘い保護者ぶりを発揮する、 正樹達の両親は、会社を経営していて、忙しく全国を飛びまわっている、 そんな理由で、正樹よりも一回り年上の楓が、正樹や愛衣&舞衣達の親代わりみたいな物だった。 「今晩の夕食は、何が食べたい😌[?]」と、楓が正樹にメニューのリクエストを聞いた。 「オムライス❗😃」と正樹が即答する、 「今日はマーちゃんの誕生日なんだから😌、何だって姉さんは頑張って作るけど😉、本当にオムライスで良いの[?]😌」と、楓が正樹に確認する、 「うん❗楓ちゃんのオムライスが食べたい❗😌」と正樹が、ニッコリと微笑みながら、 「だって、楓ちゃんのオムライスは、毎日食べても飽きないぐらい、大~~~好き❗😌」と答えると、また楓の表情が恍惚と幸福そうになった。 楓が正樹を抱きしめて、 『地獄の包容』を発動する前に、愛衣と舞衣が正樹の身体を後ろに引っ張り、『地獄の包容』から正樹を救った。 楓は、自分の胸を抱きしめる格好となった。 「ふ~っ❗😵」と、愛衣と舞衣が同時にため息をついた。 「ケチ~ッ❗😓ちょっとぐらいマーちゃんを、ギュ~💓さしてよ~❗😣」と、楓が頬っぺたを膨らませる、 「ダメ~❗😱!楓ネェは、今日を正樹の命日にしたいの[?]😔」 「楓ちゃんが本気でギュ~💓すると、正樹ちゃんが窒息死してしまいます❗😓」と、二人が同時に反論しながら、正樹に抱き着いている、 「二人ともマーちゃんをギュ~してるじゃな~ぃ❗😔」と駄々をこねる楓、 「私達のギュ~💓は、可愛いもん❗😌」と反論する声を、頭の上から聞いた。
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