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家に着いた私は物置に自転車をしまい、重たい足取りで玄関へ向かった。
ピンポーン
ピンポーン
………。
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン…
何故だ、何故誰も出ない。私は激昂した。
すると、ドアに紙切れが貼ってあるのを見つけた。
「ほか弁買ってきます。すぐ帰るから鍵なかったとしても我慢してね☆
母さんより」
寒い。寒すぎる。
ほか弁はいつも地味に時間がかかるではないか…。許せん。私は携帯を取り出して、母に文句のメールを送った。
「からあげ弁当!」
五分もしない内に返信が来た。
「のりべん😁」
…私は絶叫した。なんだその絵文字は。普段使わないくせに。
そして母は帰ってきた。
「タルタルソースあげるから、許して!」
そういう問題じゃない。
私の食事が、間もなく始まる…。
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