第4章 最後の晩餐

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こうして食事を終えた私は、机に向かうことにした。   私とて学問を志す身、日々の鍛錬を怠ることは許されないことなのだ。   さっそく勉強を始めた私だが、いつも最優先している科目がある。     ――英語である。   今日、社会ではグローバル化が進み、世界中の人との意思疎通は必要不可欠なのだ。世界で一番話されている言語といえばやはり英語であろう。もはや英語を学ぶのは日本人、いや地球人として当然の義務なのだ。   というのは建前上の話。 実は教科担任が鬼のような男なのだ。   だから私は今日も英語の勉強をするのだ。世界の人間と渡りあうためではなく、単位のために…。     ふと、携帯に目をやる。   メールが来てる…。     またモバゲーのマキだろうか?あるいはデコパラのケンだろうか?はたまた3000万円当選の知らせ?自称セレブからの交際の申し込み?   私は不安を胸に、メールを開いた。     友達からだ。   「ハローメッセンジャーしようぜ⤴⤴⤴⤴」   私は久しぶりの友達からのメールであまりに気持ちが高ぶり、こう返信した。   「いいよ💓💓💓今夜は寝かさんぜよ💓💓💓💓」   こうして私の勉強は10分で幕を閉じた。
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