最終章 就寝、そして…

2/3
33人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
ハローメッセンジャーによる友達との他愛もない会話は終わった。   午前2時のことであった。   私も寝なければ。 私は歯を丁寧に磨いた。   一般人は歯を磨き終えたらすぐに寝るというのが定石だろう。しかし、たくましい男を目指す私は寝る前にいつも欠かさずしていることがあるのだ。もちろん今宵も、私はその行為に及ぶ。           「フンッ、フンッ。」 「シュッ、シュッ。」       額に軽く汗を垂らしながら、私は必死に手を動かす。       「ブンッ、ブンッ。」 「ていっ、そりゃっ!」                 電気のヒモで、シャドーボクシング。   これをせずに、寝られるまい。       思う存分シャドーボクシングを楽しんだ私は、電気を消して床についた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!