第2章 昼

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 暫しの休息の後、私はコップを洗ってやる。これが私流の礼儀というものである。コッペパンの袋は感謝の気持ちを込めてゴミ箱へ放ってやった。 『ふ…今日も私は善いことをした。』 そう呟き、私はテレビをつける。 『みの…さん…?』 私は予想外の出会いに戸惑った。 …生電話、というやつであろうか。私は暫くそのテレビ画面に視線を食い付かせていた。絶え間なく続く彼の生電話は私を実に感動させてくれた。 『立派な人間もいるものだ…。』私は独りでそう囁き、リビングを後にした。
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