離れた仲

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二人と離れて俺は...     正気に戻り 何を焦っていたのかと   毎日考えていた...     そして...   卒業への日々が 刻々と迫っていき、   俺は、陸を呼び出した。       素直に、言った。   『俺はめぐみちゃんが好きだ』     陸は、 『わかってるよ…』     『僕だって好きだ。』と、言った。       『知ってるよ。 だから、話したかった』       俺は、陸に言葉を つまらせながら言った。   『俺は、これからもお前と 親友で居続けたい。』   『だから、二人で告白しよ…』     『…何でだよ 僕は、告白しない。』   陸はそう言うと 『頑張れよ』って言ってきた。       『やめてくれ…2人で告白して はっきりさせたい。』   『どっちかダメでも 両方ダメでもいいじゃんか。』     『友達だから…』   『親友だから ケジメつけたい事なんだ。』   俺は、気持ちを全部ぶつけた。       陸は、答えた…   『わかった。 じゃあ、卒業式で一緒に…』   『告白してダメでも… 3人仲直りして、 また、一緒に帰ろう。』     話が終ると、 2人は家に帰った。     家に着き…   部屋に入ると...     陸は、やっぱりいい奴だ。   そう実感して涙が出てきた。   友達で良かった。 伝えられて良かった…   安心したのか 緊張が解れたせいか   力が抜けて動けなかった…     そして、 あっという間に卒業式…
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