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「えっ!?マジ!?ホント!?」
そう言って、手紙を受け取ったお前の表情(カオ)……正直見たくなかったよ。
「あ、あの孝也(たかや)クン!これ、か、一樹(かずき)クンに渡して、欲しいんだけど……っ」
朝、登校するなり起こった、不慮の出来事(アクシデント)。
「じゃ、じゃあ開けるな」
昼休み、噛(かじ)りかけのパンを包装袋の中に戻して、シールで簡単にとめられていた封筒の中身を出したお前……。
――なぁ、今の俺のキモチ、お前にわかるか?
「“一樹クンへ。伝えたいことがあるので、今日の放課後4時に、屋上で待ってます”……だってよ!?手紙って今時めずらしい感じもするけど……や、やっぱりこれってさ!?」
俺を見る期待に満ちたお前の目――俺が答えなきゃいけないのか……?
「……そうなんだろ」
「やっぱり!?」
それから、壊れ物でも扱うかのように、丁寧に手紙を封筒に戻し、再びパンに噛りつくお前。
……けど、最初と明らかに違うのは、嬉しさに頬を紅潮させていたこと。
なぁ、俺のキモチ……お前にはわからないだろうな。
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