出会い

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ドアをノックする音に僕はパソコンのキーボードを叩く手を止めた。 「はい、どちら様ですか?」 ドアを開けると優しそうな顔の男性が立っていた。 「すみません、食べ歩きしてたら迷っちゃって…。道教えて貰います?ここ初めて来たから…。」 「いいですよ?寒いですから中に入って下さい。今お茶煎れますから…、食べ歩きが趣味なんですか?」 「ありがとうございます、趣味っていうか生活の一部ですね」 相手の言葉にびっくりしながら部屋に入れるとキッチンへ行きお湯を沸かし始めた。 「生活の一部なんですか?凄いな…。あっ、ケーキもよかったらどうぞ?すぐ近くのケーキ屋さんで買ったんです」
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