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「ねぇねぇ」綾香ニィっと笑ってこっちを見る。
「何さ?」春花は、綾香が何を話したいかわかった。ちょっと恥ずかしくなってきた
「どこで知り合ったのさ?」綾香が興味津々で聞いてくる。
「飲み屋」
「春花の客にそんな若いのいた?」
「仕事は仕事だから。ってか、綾香…私にだって若い人……」ん?付くことはあるけど、指名はないか…いや、今はそんな事はどうでもいいんだろうな。
「あんまりないだろ~?ってか話そらさないで」綾香の言葉に、このままそらしとけば良かったかもな。と思いながら「私が行ってる所だよ。1人で行ってる時にたまたま知り合った」
「あ~!なるほどね」
「でもさ…」春花が喋る前に綾香がすかさず、口を開く。
「あんた、いつ遊べるのよ?」
「痛いとこ突くな、綾香」「だって、あんた昼も夜もだよ…いつデートできるのさ?」そんな事言われたら、私彼氏つくれないじゃん。
「まぁね。でもさ、相手もシフトだからさ昼も夜も関係なかったり…」あ~、綾香何考えてるんだ?とか思ってるんだろうなぁ
「はぁ?」と綾香は、目を丸くした。
「やっぱり、そう言うと思ったよ」
「春花…当たり前じゃん。なんで?あ!あんた何かされたのか?」
「違う。何もないよ。」
綾香は半信半疑っぽいけど、ちょっとホッとした顔で
「でも、そういう人って大事だよね。あんた大事にされてるんじゃない」
「そうなのかなぁ…」春花はたまに考える。女としてみてもらえてないんじゃないかと……
彼女にする対象じゃないのでは?と……だから、微妙なのだ。
毎日連絡するし、会ってるし…
でも、春花は初めてなのだ。本音を話せる人はそんなにいない。
男なら尚更。お互い本音でぶつかれるから、モヤモヤしていても、話せばスッキリできる。
女友達でも、そういないかも…本当に大事な存在だと思う。
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