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「うわあぁぁ!!!!」
僕を乗せた馬は、一向に止まらず、町中を走り続けていた。
そんなとき
「おいっ!!こっちにとべ!!」
その声に、僕の体は反射的に動いた。
そして
ポスッ
馬からとびおりた僕を、その人はしっかりと受け止めてくれた。
「ふぅ…大丈夫かぁ?」
「はい。あっありが…」
僕はお礼をいいながら、その人の顔を見上げた。
するとそこにいたのは……言葉に出来ないほど整った顔をした男の人だった。
―…かっこいぃ/////
朔夜もかっこよかったけど、この人はなんか違う…////
僕は顔を少し赤く染めて、しばらくの間その人に見惚れていた。
すると
「…ぃっ!!おいっ!!聞ぃてんのかぁ?」
「っ!!すっすみません////」
彼の声にふと気が付けば、黒っぽい赤紫の瞳が目の前にあり、僕はとても驚いた。
どうやら僕は完全に彼の言葉を無視していたようだ……。
そして彼は僕に思いもよらないことを言った。
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