揺らぐ乙女心

2/6
前へ
/27ページ
次へ
「チェリー❗リューククンが来てるわよ❗」 「はぁいっ」 階段をバタバタとかけ降りて玄関のドアを開けた。 「ご、ごめーん❗」 「別に、謝らなくてイイよ。行こ?」 「う、うん」 やっぱ、リュークは優しいな♪ 手を前に出し「箒よ❗出ろ‼」と言った。 リュークは出たがチェリは出てこない……。 「あれ?もう1回❗箒よ❗出ろ‼」 出てこない。 「出ろ❗出ろ❗出ろぉ‼」 やっぱり出てこない。 チェリは涙目になってしまった。 「なんで出てこないのよぉ⁉」 「落ち着いて箒を呼んでみろよ」 チェリを宥めながら言った。 「うん。箒よ。出ろ。」 ポン❗という音とともに箒が出た。 パァァと明るく嬉しそうな顔になった。 「出たぁ♪」 「あぁ、良かったな」 リュークも嬉しそうな顔をした。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加