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リュークはゲーム雑誌を見ながら言った。
「別に…お前には関係ねーだろ。言っても理解できねーだろうし」
チェリの心が少しズキッと痛んだ。
リュークの言葉が心に剣でも刺されたかのような痛みに襲われた。
「か、関係ないワケ「あるだろっ❗」」
チェリがびくっと体を震わせた。
「お前なんかにオレの気持ちが解るワケねーだろ❗」
ハァとため息をついた。
「こんな話、もうやめようぜ。ゲームでもやろ?」
ポン❗とゲーム機とソフトを出した。
「どれやる?やっぱ、バトルにするか?」
いつもの優しい笑顔のリュークに戻っている。
チェリは少しホッとしたが胸のモヤモヤは増してちょっと切ない感覚を覚えた。
―数時間後―
「ハァハァ……同点……」
最初は変なモヤモヤがあったチェリも今はそんなコトは気にしないでバトルに集中していた。
「くそ……なんで勝てねーんだ⁉」
悔しみながらも笑っている。
「でも、楽しいよね♪最高❗」
チェリが笑いながらリュークに向かって言った。
「だな♪」
にこっとリュークも笑った。
下から声が聞こえた。
「リューククン❗もう6時半よぉ❗」
母の声だ。
やっぱ、楽しい時間はあっという間だ。
「はぁい❗じゃ、チェリ、また明日な。一緒に学校行こうな」
「うん」
そんな会話をしてリュークは部屋のドアを閉めた。
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