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「はぁ、はぁ…っ！」
「……い、…ーい、おーい、なんで逃げるんだよぉー…」
私は今、化け物に追われている。…人の姿をした、化け物に。
「はぁ、はぁ…っこ、来ないで…こっち来ないでぇっ！！」
「おかしな事を言うなぁー？」
ﾋｭｯ…
ﾄﾞｽﾝｯ
「きゃぁあ！！」
ﾄﾞｻｯ
回り込まれた。
…駄目だ、驚きのあまり腰を抜かしてしまい、動けない…
人の姿をした化け物が、徐々に化け物へと変化していく…
「ぁ、ぁ、ぁぁ…」
「ﾏｯﾀｸ…手間、かけさせやがっﾃ………」
ﾋﾞｷ、ﾋﾞｷﾋﾞｷ…
ﾄﾞﾝｯ！！
「…手間賃としてその身体、ずたずたに切り裂いてやるよ。………女戦士のお嬢さん？」
ﾆﾀｧ…と、化け物は不吉な笑みを浮かべ、私の事をそう呼んだ。
…もう、逃げられない。
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