過去-そして現在<イマ>へⅠ

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ガイア「…さて、そろそろ話して頂きましょうか。…ゼクシアさん、貴女が何故こうなってしまったのか。その経緯を………」 ゼクシア「経緯?…そんな大層な言葉、私には必要ないわ。…私はただ、嫌だったから引き受けなかっただけ。………だから今回、この任務を引き受けたのも…私のただの気まぐれなのよ」 ゼクシアは答えた。…が、このような間の抜けた返答で、当のガイアが、納得をする訳がない。 …しかしガイアは、 つい先程まで彼女に突き付けていた大剣を離し背中に吊せば、振り返り、ゼクシアと、背中を合わせあった状態となる。 ガイア「ゼクシアさん…貴女も強情な人ですね。…いいでしょう。この事についてはもう、私からは触れないでおく事にします。 ………ただ、 だからといって、私が此処で、貴女を見逃す理由にはならない。 …別に良かったんです。答えは何でも。…ただ、私は真実が知りたかった。………貴女のような実力ある戦士が何故、そんなつまらない理由で討たれなければならないのか…もっと他に、討伐対象になってしまう程の、何か大きな理由があるのではないか、と……………例えば」 ゼクシア「…」 ガイアの言葉に、ゼクシアは黙り込む。その場が静寂に包まれる……………が、その静寂も、そう長くは続かなかった。 ドスッ… ガイア「………ゼクシアさん。貴女が実は、既に限界を越えてしまっている、覚醒者…とか」 ゼクシア「…っが、ぁ…」 ポタ、ポタ、ポタ… 自身の身に、一体何が起こったのか……………ゼクシアには一瞬、理解が出来なかった。 …が、自身の腹に感じる痛みと、そこから下半身を這うようにして垂れ流れる、ほのかな熱を帯びた液体。更には、痛みと共に感じる、何か冷たい…だが確かな異物感……………理解が出来た。 …ゼクシアのその腹が、大剣によって貫かれている。………それも、大剣をその背に収め、彼女と背中合わせになっていた筈の、ガイアの大剣によって……… . . .
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