完全な孤立

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その日も、いつもと同じ朝だった。 父は働きに出て、母は楽しそうに話していた。 私も、いつもの様に布にくるまり、寒さを凌いでいた。 八時になろうとした時……。 異変は起きた。 突然、外が騒がしくなった。 何かが起きている。 普通なら、誰もがそう思うだろう。 しかし、この時まだ二歳だった私にとって、そんな事が分かるはずもなかった。
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