第壱話

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時は平安。 妖怪や悪霊が、さも当然のように現れていた時代、京では陰陽師という者達が日々、人間界の均衡を守っていた。 その陰陽師の中でも、妖弧葛葉の子『安倍晴明』は、若者でありながら他と比較にならぬ程驚異的な力を持つと評判であり、同時に人間からも妖怪からも恐れられる存在だったらしい。 『神隠村』は、この世界から切り放された村の一つ。 名前の通り、この村では神隠しが起こると恐れられている。
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