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セツヤ「いいかい、リュウ、ミナ?良く思い出してね?」
ミナ「何を?」
セツヤは二人を睨むように真剣な顔で見回すと、ゆっくりと低い声で言った。
セツヤ「みんなでジャンケンした時……………手は、いくつあった?」
リュウ「いくつってそりゃあ……………」
ミナ「5本でしょ?…………………え?」
リュウとミナは青ざめる。
セツヤは二人の反応に確信する。
セツヤ「そう。五本だった。あの時、あの場所にいたのは、僕…リュウ…ミナ………そして………ケイタの四人しかいなかったはず。では、残り一本の手は?」
リュウ「……………まさか…………っ!!」
セツヤはリュウに頷く。
セツヤ「そのまさかだよ。ケイタは『神隠し』に連れていかれたのかもしれない」
ミナ「かみ…かくし………………って…………
………嫌よ…それ……………絶対に嫌!!!」
行き着いた結果を信じれず、ミナは耳を塞いでしゃがみ込んだ。
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