窮屈

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              張り巡らされた 浮いた色の糸が 身体に纏わりつかないよう 慎重に街を歩く               怯えてるかと云えば そうではない ヤケに反発的になってしまう               ぼくも又 あの見慣れた思想に 侵されてしまったのか               自分を隔離したい               価値もないのに 理由なく焦って 頬の筋肉を 無理矢理緊張させて 貫いてた拘りを 集団の慣習通りに矯正して               溺れたくない               また一人、二人 同じことを云っていた人が 月に吼えたまま 下品な笑い声をあげた
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