5人が本棚に入れています
本棚に追加
張り巡らされた
浮いた色の糸が
身体に纏わりつかないよう
慎重に街を歩く
怯えてるかと云えば
そうではない
ヤケに反発的になってしまう
ぼくも又
あの見慣れた思想に
侵されてしまったのか
自分を隔離したい
価値もないのに
理由なく焦って
頬の筋肉を
無理矢理緊張させて
貫いてた拘りを
集団の慣習通りに矯正して
溺れたくない
また一人、二人
同じことを云っていた人が
月に吼えたまま
下品な笑い声をあげた
最初のコメントを投稿しよう!