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………………わたしはあたりを見まわす
黒いはねが散ってて、いっぱいの人が血をながしてたおれてる
わたしの持ってるけんにも血がたくさんついている
わたしはおもうの、これでじゆーなんだと
ちかくにあったカガミに、わたしの姿がうつった
くるったような、わらいがお
とてもとても恐いわらいがお
恐い、怖い、こわい、コワイ………………………
「――――――――――――ッッツ!」
夜中、小虎は飛び上がる様に目覚めた
高鳴る心臓の鼓動にあわせて首を振り、近くにいる青狼にしがみついた
「…………いつもの、夢か?」
青狼の声に、小虎はしがみついたまま頭を縦に振り、青狼の毛皮に顔をうずめた
「…………安心しろ小虎、俺もこの場にいる、他の奴らだって、ちゃんといる」
青狼の大きな体が、小さな小虎の体を包みこむ
小虎は安心した様な顔をして、再び深い眠りに落ちていった………………。
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