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「…………いやぁ、『黒勇の翼』も結構増えたな」
食堂を見渡しながら、長凰は笑う
水鏡とアデルセン、刹那やらシティやらも朝食をとっている
ずいぶんと皆から離れた位置で、ミキアが食べている
「おや、長凰………もう起き上がってよろしいのですか?」
月明に言われて、長凰笑ったまま頷く
「いつまでも寝たきりのが体に悪りいって」
「まぁ、そうかもしれないですね」
だろ?と笑いながら言って、長凰はあたりを見回す
「小虎は………まだ寝てんのか?」
「ええ、そうでしょうね、呼んで来て貰えますか?」
解った、と言って身を翻す長凰に、シティがちょっと待ったと駆け寄った
「長凰一人じゃ迷うでしょ?ボクも行くよ」
「ん?そっか?そりゃあ助かるな」
二人が食堂をあとにして、小虎と青狼の部屋に向かって歩き出した。
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