七章、とある晴天の日に

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「…………いやぁ、『黒勇の翼』も結構増えたな」     食堂を見渡しながら、長凰は笑う     水鏡とアデルセン、刹那やらシティやらも朝食をとっている       ずいぶんと皆から離れた位置で、ミキアが食べている     「おや、長凰………もう起き上がってよろしいのですか?」     月明に言われて、長凰笑ったまま頷く     「いつまでも寝たきりのが体に悪りいって」     「まぁ、そうかもしれないですね」     だろ?と笑いながら言って、長凰はあたりを見回す     「小虎は………まだ寝てんのか?」     「ええ、そうでしょうね、呼んで来て貰えますか?」     解った、と言って身を翻す長凰に、シティがちょっと待ったと駆け寄った     「長凰一人じゃ迷うでしょ?ボクも行くよ」     「ん?そっか?そりゃあ助かるな」     二人が食堂をあとにして、小虎と青狼の部屋に向かって歩き出した。
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