七章、とある晴天の日に

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「てかさぁ、長凰………お腹大丈夫?あの………えっと、カルマだっけ?に結構やられたみたいだし」     心配そうなシティの顔を見つめながら、心配するなという様子で長凰は笑う     「大丈夫だって、もう傷も塞がったからな死にゃあしねぇって」     「…………ん~そんならいいや、あんまり無理しないでね?」     「解ってる解ってる」     シティの足が止まり、あわせて長凰も立ち止まった       「ここか?」     「うん、ここだよ」     シティが軽くノックしてから扉を開いた       基本的に綺麗な部屋だった     一応ベッドがあるが、使われた形跡はほとんど無い     部屋のややはじっこ、丸くなって寝ている青狼と、それに包まれるように眠る小虎を発見     静かな寝息をたてている     「…………朝か?」     青狼はゆったりとしたペースで長凰とシティを見る     「ああ、時間の設定てきには朝だな」     そう言われて、青狼は鼻先で小虎を動かすと、小虎の瞳がゆっくりと開いた。
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