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小虎は、かなり寝惚けた顔でもぞもぞと起き上がる
あたりを見回して、長凰とシティの姿を確認した
「小虎、ごはんだぞごはん」
笑っている長凰をしばし眺めている間に、青狼はゆっくりと立ち上がった
まだまだ寝たい小虎は、名残惜しそうに青狼を見つめて、ふらふらと立ち上がる
「はい、青狼もごはん」
シティは部屋のタンスを開けて、ドッグフードを取り出した
それを皿に入れて、青狼の目の前に置くと、青狼はそれを美味しそうにガツガツと音をたてながら食べている
その姿は、狼というより犬だ
青狼ではなく青犬でよかったんじゃないかなとシティは思う
まぁ、それじゃあかっこわるいけれど
「ほら、行くぞ小虎」
長凰と小虎が一緒に部屋を出た
いまだ寝惚けている小虎は、ふらふらとおぼつかない足取りで歩く
途中で壁にぶつかり、ガンッ!、と音をたてたが、魔獣というだけあり頑丈な小虎はそれでも目が覚めない
「やれやれ………ほら」
長凰が小虎の手を握って歩く
「ちなみに、そこ食堂じゃないから」
呆れながらシティは言った。
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