318人が本棚に入れています
本棚に追加
食堂まで長凰と小虎を送ってから、シティは制御室に向かって歩く
そろそろ次の星に着く頃だ
まったく、面倒臭いな、いちいち操作しなくても自動で着陸とかしたらいいのに
シティは溜め息をついて、気合いでもいれるかのようにポケットからタバコを取り出した
「さぁて、と……頑張るぞぉ………」
まったくやる気なさそうに呟いて、タバコに火を着けた
煙りを口から吐いて、なんとなく近くの引き出しを開けた
そこには、ちょっとした記念にとった、メルトと自分のツーショットの写真が入っている
「…………まぁ、どーせ元気だろうけどさ」
別に、恋愛的な感情は無い、まったく無い……………と思う
ただ、子供の時からの知り合いだから、家族的な感情をシティは持っていた
「まぁ、いっか」
写真をなおして、シティはタバコを消した。
最初のコメントを投稿しよう!