七章、とある晴天の日に

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食堂まで長凰と小虎を送ってから、シティは制御室に向かって歩く     そろそろ次の星に着く頃だ     まったく、面倒臭いな、いちいち操作しなくても自動で着陸とかしたらいいのに     シティは溜め息をついて、気合いでもいれるかのようにポケットからタバコを取り出した     「さぁて、と……頑張るぞぉ………」     まったくやる気なさそうに呟いて、タバコに火を着けた     煙りを口から吐いて、なんとなく近くの引き出しを開けた     そこには、ちょっとした記念にとった、メルトと自分のツーショットの写真が入っている       「…………まぁ、どーせ元気だろうけどさ」     別に、恋愛的な感情は無い、まったく無い……………と思う       ただ、子供の時からの知り合いだから、家族的な感情をシティは持っていた     「まぁ、いっか」     写真をなおして、シティはタバコを消した。
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