七章、とある晴天の日に

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ホテルでの部屋わけを終えて、ミキアはさっさと一人街中に向かった     かなり近代的で都会的な街中は、ミキアにとってかなり珍しい為にキョロキョロと見回している     言っては悪いが、田舎者丸出しだ     見物に夢中のミキアは、周りから少し笑われているのに気付いていない     途中、ミキアは車を見ながら立ち止まる       中に人が乗っているのを見て、馬車の一種だろうと考えていた     「まぁ、構造だとか原理だとかを聞く気にはなれないけど」     一度ミキアは、宇宙船は何故飛ぶのかとかを月明やシティに聞いてみたが、まったく理解不能だ     自分の理解力が無いからか、それとも説明が悪かったのか     まぁ、そもそも自分の国、いや、星に無い物質がどーだとか言われてもその物質をちゃんと知らないとどうしょうもないかとミキアは結論付けた     そんな事より、買い物でもしよう       そういえば、あたしの星じゃこんなにゆっくりと買い物出来なかったし     そこまで考えて、ミキアはふと考えた       …………ていうか、魔女が迫害されないっていうのは本当かしら?     ミキアにとって、あまりに信じがたい夢の様な話しだ     月明も長凰も言ってたけど、やっぱり信じれない     魔女というだけで、あれだけ酷い目にあったというのに     とにかく、確かめてみたいなと思いながら、ミキアは近くの店に入ってみた。
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