七章、とある晴天の日に

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  わたしは、青いオオカミを見つめた     身体中が鎖で巻かれていて、まるでちょっと前までの自分を見ているような、そんな気持ちになる     そのオオカミは、不思議なひとみでわたしを見つめている     「―――――――――」                           気が付くと、小虎は尻餅をついていた     見上げると、知らないおじさんが大丈夫かい?と心配そうに声をかけている     多分、ぶつかったのだろう     「………へー、き」     小虎は立ち上がって、隣のペットショップを眺めて、小虎はその場を離れる     ふと、水鏡と刹那がいない事に気付いた     あたりをキョロキョロと見回して、小虎は思った       せつなもみかがみも迷子さんだ、探さなきゃ     小虎は少し早足で歩き出した。
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