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月明はミキアに何か言われる前に、さっさと別の部屋に向かって歩き出す
「アデルセンさん、極竜さん、いらっしゃいますか?」
部屋をノックして、返事が聞こえたので月明は扉を開いた
「やぁ、ムッシュウ月明、何用かな?」
極竜とアデルセンはチェスをしながら月明の方を向く
アデルセンはともかく、極竜がチェスをやるのは実に違和感がある
「依頼ですよ、この辺りでお偉方が何かの祝い事を行うみたいでしてね、それの護衛です」
成程、と二人は呟く
「今すぐにかい?」
「一時間程たちましたら、また連絡しますよ」
月明は微笑むと、アデルセンはふっ、と笑った
「なら、それまでに決着をつけなきゃね?ムッシュウ極竜」
「……………うむ」
二人の同意を聞きいてから、月明は部屋を後にした。
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