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そして翌日
「おや、よくお似合いじゃないですか」
学生服を身に着けた刹那とミキアを見つめながら、月明はニコニコと笑う
対する刹那とミキアは、めっちゃ睨んでいる
「他に、やる奴いないの?あたし嫌なんだけど、刹那とやるの」
ミキアは悪い目付きを更に悪くする
「そりゃあこっちのセリフだ」
刹那が不機嫌そうな顔付きを更に不機嫌そうにする
月明は、なんだか面白くて、腹をかかえて笑い出したくなる衝動を堪えた
「高校生くらいの年齢といったら、貴方達くらいでしょう?極竜さんと小虎さんは無理がありますし、青狼さんは人類ではないですし」
「水鏡とアデルセンはどうなんだよ?………あと、シティってやつも」
月明は笑う
「シティさんなんか行かせてもまったく役にたちそうに無いでしょうし、水鏡さんもアデルセンさんも高校生という年齢でも無いでしょう」
「あたし、まだ高校生って年齢じゃないわよ?後一年くらいかかるわ」
「大して変わらないですから、問題ありません」
黙りこむ二人を、月明は満足そうに眺めて
「校長や理事長等の方々にはちゃんと連絡をとってありますので、詳しい事は彼等に聞いて下さい、それでは」
去って行く月明を見送って、二人は大きな溜め息をついた。
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