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「成程、そりゃあ心配だ」
長凰は笑った
「まぁ、あの二人がどれだけやれるのか、確かめてみたいのとどれだけ仲が悪いのか確認しておきたいんですよ」
そんな事を言って、紅茶を飲む月明
「やっぱ、オレも行った方が良かったんじゃないか?…………てか、行きたかったな」
少し残念そうな長凰を見ながら、月明はおや?と呟く
「行きたかった?…………勉強をする所ですよ?貴方は何か、勉強したかったのですか?」
長凰は苦笑しながら、いや、と首を横に振った
「勉強なんざしたくねぇ………ただな?」
「ただ?」
「女子高生に囲まれた様な環境だぞ?幸せじゃねぇかよ、オレにとっちゃあ憧れの聖地だ」
「……………貴様を見直した、俺様が馬鹿だった」
本気で瞳を輝かせて語る長凰を、軽く…………否、かなりドン引きしながら月明は呟く
「一応、言っておく、女子校では無いのだぞ?男だってちゃんといる」
素を出しながら、月明は言ったが、それでも長凰は瞳を輝かせている
「でも、女子高生だっていっぱいいるじゃんよ、最高だ、まぁ、そりゃあ女子校のがいいけどさ」
「貴様の性癖は男というよりもおっさんだな、一度その腐った脳味噌取り替えろこの腐れ単細胞が」
月明の文句を、長凰は右から左に受けながしながら、夢を見る様な瞳で妄想にふける長凰
月明は、何故自分はこんな奴と一緒にいるのかと、本気で考えた瞬間だった。
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