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天皇陛下が亡くなってまもない頃、さびれた産婦人科で最初の叫びが。
帝王切開、逆子の僕が生まれた。母親は汗でぬれてる。父親は無事生まれた僕を確認し、缶コーヒーをひとつ。そのたったひとつの缶コーヒーが僕を狂わせた。
「元気な男の子ですよ。」
元気で良かった。母親はつわり、切迫流産、早産に苦しみ僕を抱いた。
父親に抱かれた記憶はない。
母親はO型で父親がB型。僕はB型だった。
父親は養子で俺が生まれたことに感謝してないらしい。缶コーヒーで目をさました。父親は母親が帝王切開で苦しいとき、父親はセックスしていた。女がいたらしい。
僕が生まれてからも朝帰り。ホテルのカード、過激な裏ビデオ。父親の部屋は煙草と酒と女臭かった。
いわゆる不倫。
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