愛情

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愛情

バブル時代、新築。祖父が汗と涙で働いて建ててくれた家。お母さんとお父さんと生まれてきた僕、三人のために。僕が生まれたことに親戚中が大歓迎した。おじいちゃんにとっては初孫。話によると、めっちゃくちゃ可愛がってくれたらしい。欲しい物は何十万だろうと買ってくれた。正月なんて凄かった。遠くはカナダの親戚まで来て僕の頭をなでてくれた。抱いてくれた。3才、初めての家族旅行。海に行った。勿論覚えてない。ここからが悪だった。海でヘルペスを拾ってきてしまったのだ。身体中真っ赤の水ぶくれ。痛い、かゆい、熱は39℃はあった。お風呂から出たらすぐにとびひにならないよう薬とガーゼをしていた。早くても3か月は治るのにかかった。さらにアトピー性皮膚炎もひどかったのだ。大学病院の常連患者。結局先生の診断は大人にならないと治らないの一点張り。幼いころは、外見で苦労していたらしい。ちなみに父親はノータッチ。夜中に怒鳴り声がひびいていたのはたしかに覚えている。
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