イブリース

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目の前に現れた忌まわしき巨人の姿にマリノは瞬く間に恐怖で包まれてしまった。   マリノの存在に気付いたイブリースはゆっくり近づく。    「嫌ッヤヤヤーーー!!!!」   恐怖に耐えきれなくなり思わず叫んでしまった。 最愛な人を奪われ、片腕をなくした元凶… なぜか、なくした腕側の肩に痛みが走り身体が拒む。 それでもイブリースは近づき、小さなマリノに巨大な顔を押し寄せた。
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