太陽が沈む頃に

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それから一年たって僕は小学校に入っていた 夏祭りに見た女の子と同じクラスだ 僕と女の子は仲良くなり毎日遊んだ 女の子の名前は花華。花火師の娘だ 僕が中学に入った頃、祖父は寝たきりになってしまった 祖父は僕に言った 「和也。人生はな、線香花火なんじゃ。綺麗に弾けたかと思うとすぐに落ちて消えてしまう…悔いのない様に生きろよ」 僕は意味がわからず頭を傾けた それから数日たって祖父は死んでしまった 僕は線香花火なんか大嫌いだ。打ち上げ花火のほうがいいんだ 祖父の死にお爺ちゃんっこの僕は落ち込んだ そんなときも花華は側にいてくれた 「元気だして…」 と励ましてくれた 中学三年になったとき、花華が勉強出来ない事を知って僕は毎日花華に勉強を教えた 「いつも勉強教えてくれてありがとう。…Thank me」 「馬鹿。YOUだろ」 いつもこんな感じだ
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