10人が本棚に入れています
本棚に追加
それから一年たって僕は小学校に入っていた
夏祭りに見た女の子と同じクラスだ
僕と女の子は仲良くなり毎日遊んだ
女の子の名前は花華。花火師の娘だ
僕が中学に入った頃、祖父は寝たきりになってしまった
祖父は僕に言った
「和也。人生はな、線香花火なんじゃ。綺麗に弾けたかと思うとすぐに落ちて消えてしまう…悔いのない様に生きろよ」
僕は意味がわからず頭を傾けた
それから数日たって祖父は死んでしまった
僕は線香花火なんか大嫌いだ。打ち上げ花火のほうがいいんだ
祖父の死にお爺ちゃんっこの僕は落ち込んだ
そんなときも花華は側にいてくれた
「元気だして…」
と励ましてくれた
中学三年になったとき、花華が勉強出来ない事を知って僕は毎日花華に勉強を教えた
「いつも勉強教えてくれてありがとう。…Thank me」
「馬鹿。YOUだろ」
いつもこんな感じだ
最初のコメントを投稿しよう!