太陽が沈む頃に

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月日が流れ僕は高校生になった そして夏祭りの時期がきた 花華は祭の日、朝から打ち上げ花火の準備を手伝っていた 僕は学校が終わってから花華を手伝いに行った 花華はいつも無口だ。そのうえ馬鹿だ。 いつも僕が勉強を教えている 準備も順調に進み祭が始まった 「手伝ってくれてありがとな!もうこっちはいいから和也君。花華と遊んどいで」 花華の父親がそう言うと花華は笑顔で僕の手を引っ張り神社に向かった ヒュー パーン 長い石段を上りきると同時に花火が上がり始めた 花華は何故か俯いて黙っている 出店を回っていると花火は次々と打ち上がりとうとう最後に差し掛かろうとしている ずっと黙っていた花華は僕の手を握ると顔を上げた 「あ、あい…I live you」 「?」 「違うか…You love you」 僕は何が言いたいのか分かって照れてしまった 「馬鹿。I love youだよ」 花華は泣きそうな顔をした 「僕も好きだよ」 僕達は手を繋いで帰った
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