太陽が沈む頃に

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僕たちに子供が出来た 子供は女の子で、名前は雛だ 僕たちは雛を連れて毎年夏祭りの日に決まって神社へ行く 祭の日は一段と花華は元気だ 花華は馬鹿だ。いつも子供にまで言葉を直されている 子供の成長というのは早いもので、気が付けば雛も二十歳になっていた 成人式の日。 花華は涙を流して喜んでいた 雛が大学を卒業して就職し二年がたった時、雛は交際相手を連れて帰ってきた。 結婚するという事だ 結婚式には僕も花華も涙しながら喜んだ 雛も照れ臭そうに笑いながら涙を流して喜んでいた 結婚して雛が出て行ってから僕と花華はゆったりとした時間の中で生活している ある日雛から電話があった 子供が生まれたらしい 名前は花火。女の子だ 孫ができた僕たちはまた泣いて喜んだ。 結婚しても雛は夏祭りの日には帰ってくる。毎年花火を連れて
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