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*其の四*
「キャバ嬢の物語」
気持ちいい
あたしは女
本当はもうどうだっていいのよ
煙草に火をつけて
好きだよと
其れだけ
愛だの 何だのって
そんなのは
嘘に決まってる
水が欲しい
酒と言う名の水が
貴方が欲しいものは何?
何を求めて此処へやってくるの?
甘い蜜が欲しいんだね
此処はまやかしだよ
幻想の中で生きたいんだ
そうだ
みんな、嘘が大好きだ
嘘でできてるんだろう?
あたしは知っている
溺れるのさ
*其の五*
「売春婦の物語」
何処がいいの?
此処がいいのかい?
嗚呼、もつと奥まで
全てが無くなる様に
お金を下さい
もつともつと…
私を満たして下さい
嗚呼、もつと貴方が欲しい
嘘でも良い
愛が欲しい欲しい
此の瞬間の美しさ
肉が動く
肉、ニク、にく…
眼に焼き付いた
此処は何処ですか?
空ヲ飛んでゐる様です
嗚呼、堕ちてゐく
真っ逆さま、真っ逆さま
今日とゐう日は
何ですか
空が紅色に染まってゐきます
見えない
見えない
もっと私ヲ愛して
此処は何処ですか?
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