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これは遠野くんのお昼ご飯、つまりお弁当を作ってあげなさいという神のお告げ。
「う、うん、そうだね、なんか学生っぽいよねっ。」
とりあえずその場はそう言って切り返したけど、すでに私の頭の中は献立作成に入っていて、午後の授業に身が入らなかったのは、仕方がない事でした。
その授業中…、
(…遠野くんの好きな食べ物って何ーっ!?)
頭を抱え、いきなり壁にぶち当たる私…。
(えっと…やきそばパン食べてるくらいだから、やきそばは…って……あー…うーん、こうなったらさり気なく放課後聞き出すしかない…!!)
そして放課後、
遠野くんからさり気なく…とはいかず、いっぱいいっぱいで自分でも何言ったか覚えてないけど、とにかく好きな食べ物は聞き出す事に成功した私はその日、意気揚々と買い物をして帰りました。
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