弓塚さつきの受難-お昼休み編-

6/11

13人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
「メ、メイドさんだ…。」   遠野くんの机にドンっと重箱を置いて、何やら遠野くんに話してる、綺麗なメイドさんがそこにいました…。   「…葉様からの言いつけですので…。」   「はぁ…分かったよ。ちゃんと食べるから翡翠はもう帰っていいよ。その…なんだ、目立ち過ぎだし…。」   「分かりました。では後ほど下げに参ります。」   「い、いいよ、持って帰るからっ!!」   「…分かりました。」   やり取りが終わったみたいで、そのメイドさんは足早に去っていきました。   重箱を見つめて困った顔をする遠野くんの所に、友達が行き、   「さすがぼっちゃん、こうでなくっちゃな。」   「からかうなよ…。そんな事より手伝ってくれ、一人じゃ食べ切れないよ。」   「まじかっ!?じゃ遠慮なく~。」   いつの間にかクラスの数名が集まって、遠野くんと重箱を取り囲んでしまいました。  
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加