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「メ、メイドさんだ…。」
遠野くんの机にドンっと重箱を置いて、何やら遠野くんに話してる、綺麗なメイドさんがそこにいました…。
「…葉様からの言いつけですので…。」
「はぁ…分かったよ。ちゃんと食べるから翡翠はもう帰っていいよ。その…なんだ、目立ち過ぎだし…。」
「分かりました。では後ほど下げに参ります。」
「い、いいよ、持って帰るからっ!!」
「…分かりました。」
やり取りが終わったみたいで、そのメイドさんは足早に去っていきました。
重箱を見つめて困った顔をする遠野くんの所に、友達が行き、
「さすがぼっちゃん、こうでなくっちゃな。」
「からかうなよ…。そんな事より手伝ってくれ、一人じゃ食べ切れないよ。」
「まじかっ!?じゃ遠慮なく~。」
いつの間にかクラスの数名が集まって、遠野くんと重箱を取り囲んでしまいました。
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