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こんな細い腕輪…誰のだろう
私は心当たりの無い腕輪を目の前にして戸惑いながらも考えた
…師匠?師匠が送り付けたのだろうか
それなら、と私は納得し、腕輪をはめた
すると何故だろうか、腕輪は私の腕より少し大きかったはずなのに、すっぽり腕のサイズに変化した
霧亜「ちょっ…これ外れないじゃん…」
ギチギチにはまった腕輪はなにをしても外れない
しかも硬度もかなりの物で壊せないときた
私は諦めて付ける事にした
私は火の元の確認、窓の施錠、金庫の中身等を確認した
万が一泥棒に入られて皆で帰って来たら家が有りませんでした、なんてシャレにならない訳だから
私は意気揚々と準備を済ませ、扉を開けた
…開けて一歩出た瞬間だった
何故か足取りが軽い、異様に軽い、まるで地に足が着いていないみたいだ
私は直ぐに嫌な予感を察知したが、そんな馬鹿な
漫画みたいなシュールな展開はあり得ない、と下を見た。そして…
霧亜「…ってやっぱりぃぃぃぃ!!ぁぁぁぁ………」
地面はなかった
私は下に有るはずのない滝に呑まれてしまった…
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