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掠れ掛かった低めな声に胸が高鳴る 「‥もしもし?」 『もしもし?あ。どうも、Rです』 「あっ初めまして~宵偽ですー」 一応本名は伏せ、ネット上でアタシは宵偽(ショウギ)と名乗っている。 緊張で携帯を持つ手が震えてる 『まぁ初めましてでも無いんだけどね(笑)』 「確かに(笑)‥てか、Rさん声カッコ良いですね~」 『そうかな‥?多分夜中になったらもっと低くなるよ(笑) あ。てか俺のことはRじゃ無くて、苓(レイ)って呼んでもらえる?』 「あっ苓さんですね!分かりました」 その時苓の声は酷く心地良かったのを今でも覚えてる 何時間話してたんだろう‥ 何時の間にか緊張は何処かへ飛んで行ってて、気が付いたら外は既に明るかった。 あれから色々話した 好きなバンドのこと 学校のこと たまにグチってみたり お互い恋愛の話をして そしてたまに下ネタ。笑 また電話しようね そう約束を交わしてその日は眠りについた   不思議とこの頃から苓には自然に話せたんだ。  
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