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憧れ
「あっ。真じゃん、おはよー」
掛けられた声にはっと目線を上げる
目入る明るめの痛んだ髪。
声の持ち主は隣のクラスの松山 春香(マツヤマ ハルカ)だった
切れ長な瞳に濃いめの化粧
真より高めな身長
男前な顔立ちには、制服のスカートが素晴らしく似合って無ない
春香とは始業式に声を掛けられて以来
同じ共通の趣味を持っているせいか、不思議と一緒にいることが多くなった。
「あー‥春香かぁ、おはよ。」
「相変わらず愛しのRサンとメールかよ」
ニヤニヤと笑いながら自分の顔を覗く春香に、うるせぇよと悪態を付き軽く腕を叩く
以前春香の家へ言った時にアタシはカミングアウトをしていた
その時
春香も自分は同性愛者だとカミングアウトをし、やっぱりなとお互い笑っていた
今ではお互い良き理解者
2人は校外でも遊ぶ仲で、今日も放課後に春香の家へ遊びに行く予定だ。
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