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桜
何処から吹く春の息吹
見上げれば晴れた蒼空
何も変わらないはずの朝は何故か切ない
広く大きな白い校舎
広く響く長い廊下
何も変わらないはずの景色は何故か虚しい
何度も渡った校門も
もう渡ることはないのだろう
何度も着てた制服も
もう着ることはないのだろう
教室から向かう君達よ
“今日”という日から旅立つんだ
“明日”という新しい一日を迎えるために
下を向いて待つ君達よ
顔を上げて前観るんだ
堂々と新しい一歩を踏み出すために
校庭のそばで立つ僕も
蕾のまま聴いているのさ
体育館に響く卒業の唄を
君達に寂しさを見せないために
卒業迎えた君達よ
今は“別れ”の涙流せよ
良い想い出で終わるために
最後には笑えれば良いから
卒業終えた君達よ
“卒業おめでとう”さようなら
また来る時はいつになるだろう
その日までずっとここで待っているから…
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