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なごり雪
強い風が吹く春の訪れ
季節外れに舞う粉雪
うつ向いて隠そうとした
別れを惜しむ君の横顔
“さよなら”に変わる言葉を探す度気にする時計
何度も願った“時よ止まれ”
旅立ちの電車はもうすぐ
明日になればもう会えないだろう君の笑顔は見れないのだろう
最後に見せてよ君の笑顔
心に凍みるなごり雪
電車の窓辺の境界線で
魅せてくれた君の笑顔
無理して隠した涙の跡
旅立ちの電車はもうすぐ
明日になればもう会えないだろう君の涙は見れないのだろう
最後の言葉は“ありがとう”
心に凍みるなごり雪
ホームに佇む一人ぼっち
季節外れに舞う粉雪
明日になればもう溶けるのだろう心に凍みるなごり雪
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